2010年4月4日日曜日

ホリスティックな視点:心眼で観る

昨日、ホリスティックという言葉を久々に聞いた。

はじめてこの言葉に出逢ったのはいつの頃か?20年以上前、当時の上司と同僚と3人で「インスピレーション・トレーニング」を翻訳していた頃だろう。


コリン・ウィルソン、フィッチョフ・カプラ、ライアル・ワトソン、松長有慶、松岡正剛など錚々たるメンバーが会した高野山大学100周年記念のシンポジウムにに3人で行った。寝台列車の揺れ、高野山の凍える寒さ、知的好奇心に溢れた本堂、懐かしい想い出である。


昨日、3ヶ月間の阪本塾(http://www.joywow.jp/index.html)が終了した。濃密な時間を過ごさせていただいた。塾中心の生活で、久々に脳に汗した。


最終日の昨日、コンサルタントとして必要不可欠な視点、それがHOLISTICだということをインストールして戴いた。
西洋科学お得意の要素還元主義ではなく、売上、人事、総務、財務、営業、等々全体で観る。西洋文明の悲劇は、ニュートン/デカルト以来の「心と体」を分離した思想からはじまると、西洋人の反省の弁である。人間の成り立ちは、人体のパーツの総体で語れない。「目には見えないが、確かに存在するもの」で生命は保たれている。


企業も同様に「目には見えないが、確かに存在するもの」に支えられているに違いない。それを見抜くためには、心の眼を開き本質に気づくことが最大のキーポイントになるだろう。これはコンサルタントの素養、スキルに限った話しではなく、誰にとっても必要な視座ではないだろうか。


とかく頭だけで情報を処理し解釈してしまいがちだが、自分の全部(頭も体も心も)で世界と「接点」を持つ、これが現代人に求められている“態度”ではないだろうか。

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